【2014皐月祭連動ストーリー】ろすとめもりーず#3

#2

 

#3-第3話『腐っても鯛』

 

「…BL同人誌…とか?」

好きな本と言われて完全に冗談のつもりで口に出す。

…まあ、個人的には興味がないわけじゃないし、

手に取ったことがないとも言わない…言わないのだけど…

さすがに引かれたか、と思って詩歌の顔を見てみると、どうも様子がおかしい。

「………」

「あ…や、やっぱりそんな事ないよね!図書館には無い物だもんね!」

「BLって…」

「え?」

「BLって、男の人同士がイチャイチャラブラブするあれですよね?」

「あ、うん」

「タチとか受けとか×の前後とかのあれですよね!!」

しまった。

どうやら何かスイッチが入ってしまったらしい。

「そうだけど…あれ…?もしかしてしっかり好き…とか?」

「うん!今までに無いくらいくっきりと思い出せてるの!」

…ああ。

本物の腐ってる人だった。

「けどさ、それなら何で図書館?」

「うーん…その辺も少し思い出せたけど、普通に図書館に置いてあるような本も好きなの」

「単純にBLがそれより上、と?」

「表立ってそうと言われていないだけで、そういう要素がある本も結構あるし」

「あー…」

確かに。

そういう言葉ができる前にもその手の物はあっただろう。

「それに…なければ作っちゃえばいいだけだし…」

「そういうものなんだ…」

「そういうものなんです!よかったら今度一緒に見に行かない?」

「そういう事は記憶戻りきってから考えようよ…」

なんともまあ、気の早いことだ。

「あ、そうだよね…美咲さんにも都合もあるだろうし…」

「うん、まあ…そろそろ学園祭の準備もあるし…」

そこでふと思い出す。

詩歌の制服。確か近所の女子高のものだ。

あそこの学園祭は入場制限が厳しいので有名で、クラスの男子がチケット手に入らなかったとか騒いでた気がする。

それが確か…

「どうかしたの?」

「ねえ…あなたの学校、先週学園祭あったはずなんだけど、何か思い出せないかな?」

最近あったイベント。

十分に記憶の鍵になるはずだ。

「学園祭…そういえば…」

鞄の中に手を入れて何かを探す詩歌。

出てきたものは、その学園祭のパンフレットだった。

「結構色々な事やってるね…」

演劇から軽音部ライブ、果てはメイド喫茶まで。

「何かには参加してたと思うんだけど、どれだろう?」

「そうだなあ…」

 

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第2話はBLの圧勝でした。

第3話は学園祭内のイベントになります。

投票期限は22日(木)19:55まで、プール掲示板で受け付けます。

投票、ステージ3回目は終了しました。

3pt・【a】演劇とか?
-8pt・【b】まさかの軽音部?
23pt・【c】流れでメイド喫茶?

で、メイド喫茶に決定しました。

では#4をどうぞごらんください。